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中川地区認知症サポートセミナー
前向きで、楽観的な、「怒っちゃいけない」生活を
認知症予防について」 米山公啓 医師

冒頭、中川連合町内会会長の小泉氏の挨拶  
冒頭、中川連合町内会会長の小泉氏の挨拶  
 「認知症予防について」の講演が、中川連合町内会、同地区経営委員会の主催、泉区役所(高齢障害支援課)、新橋地域ケアプラザの共催により、9月5日(金)中川地区センターで行われた。講師は、テレビ、ラジオ、本、雑誌等でお馴染みの米山公啓医師。

 広い体育室には大勢の住民が参加、「認知症」に、こんなに関心が高いのか、と感心する。

 米山医師は冒頭、聴講者に対し「3日前のこと、覚えていますか。例えば、何をしましたか、朝は何を食べましたか」と問いかけ、「分らない人は、帰っていいです。今日のテーマは“認知症予防”ですから」と冗談から始まった。そして、終始、話の間に冗談のほか、身近な例えを加え、飽きさせない講話であった。
  米山仁啓医師
   米山公啓医師

 忘れることは、悪いことではない。一度作られた脳細胞は壊れるばかり。今日ここに来られてから、今はもう減っているのです。脳を活性化させるには、新しい体験をすること。神経細胞を刺激し、ネットワーク作りすること。普段と比べて、ちょっと大変なことをし、それを段々レベルアップさせることです。

 認知症にならないためには、まず30分ウォーク、血圧や悪玉コレステロールを基準値に維持する等の生活習慣の改善です。睡眠を十分とることは大切。高学歴者、バイリンガル者、ワーキングメモリー活動者たちの方が認知症になる率が低い。しかし、いずれにしても、前向きで、楽観的な、そして「怒っちゃいけない」を意識した生活をしてほしい、と語った。