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今年度 第4回 泉区 家庭防災員 研修会
災害図上訓練(DIG)
自分の地域の地図を囲んで、被害想定、対応策を話し合おう!

グループごとに活発な意見交換  
グループごとに活発な意見交換  
 泉消防署は11月25日(金)AM、PM、26日(土)AM の3回に分け、今年度第4回目の泉区家庭防災員研修会を泉区役所で行った。今回の研修内容は、大地震などの発災時に、地域で予想される被害やその対応策を、地域の大きな地図を囲んで、参加者が一緒に考えるイメージトレーニング。

 当署小堺予防課長から、この訓練の内容、進め方などの説明の後、泉区を6つに分けた地域ごとにグループがつくられた。各グループのテーブルには、その地域の拡大地図が貼られ、いろいろな色の油性ペン、数種の色のポストイットが用意されている。14:00に震度6強の地震が発生という想定で始められた。

 課長の指示で、まず地区の境界、主要道路、狭い道路、川、広場・公園、延焼を防ぐと思われる鉄筋コンクリート建物、危険個所、役所、警察、消防、避難所、医療機関、販売店などを、次々と色別に地図に書き込んで行く。そのうえで、その地域における防災上のプラス点、マイナス点を各自ポストイットに書き込み、意見を出し合う。公園や広い空間など緑地が多い、しかし住宅地は道路が狭く、消防車も入れない等…。 

 次に、その地域で考えられる被害想定を、これもまずポストイットに書き、意見を出し合っていた。火災が起き延焼する。家屋倒壊、家具の転倒、室内はガラスなどは散乱、ブロック塀も崩れるところが出る、急斜面ではがけ崩れも、生き埋めやけが人が発生、火災発生、家族との連絡が取れない…。 

 これら被害想定に対し、それの対応策を、また書き込むことになる。救出、搬送、消火のため、大声を出し、応援を呼び共同して行う。避難通路の安全確認、表示。電気のブレーカーを落としてから家を出るなど…いろいろと意見は飛び交わっていた。

 最後に、平常時における事前対策の検討が指示される。家屋の耐震強化、家具など家財の転倒防止、各種備蓄、家族の約束事、自治会・町内会、防災拠点などが行う防災訓練への参加などが挙げられていた。
  グループごとに成果発表
  グループごとに成果発表


 これらグループ内の話合い、意見交換を、@地域の特徴(プラス、マイナス) A被害想定と対応方法 B当地域の被害の特徴、平常時の対策、に分け大きな模造紙に、グループごとに纏めとして整理するよう指示が出た。そして、グループごとの発表となった。それぞれの発表ごとに、課長から、その特徴的な点、優れた点などが、コメントされた。

 この訓練で、防災活動のイメージトレーニングができるとともに、地域の防災上の長所短所が理解でき、今まで気付かなかったことも発見することになる。各地域で、この訓練をぜひ実施し、地域の防災意識向上に努めてほしい、との言葉で終了となった。

  また、スキルアップ研修として、12月2日PMに防災講演会が行われることは紹介された。