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首都直下型地震(M7.3)発生で
横浜市は、神奈川県は、災ボラセンターの対応は
初の神奈川県全体の災害シミュレーション訓練

  防災図上訓練指導員の佐藤榮一氏
 防災図上訓練指導員の
佐藤榮一氏
 首都圏で大きな被害をもたらすと予想される東京湾北部地震(首都直下型の一つ)マグニチュード7.3が発生したら、横浜市は、神奈川県は、どういう状態になるのか、そして災害ボランティアとしての対応は、広域連携の在り方は、などについての図上訓練(DIG)が、11月18日(日)神奈川大学横浜キャンパスで行われた。

 この訓練は、神奈川災害ボランティアネットワーク、横浜災害ボランティアネットワーク会議、防災塾だるまの共催で開かれた。神奈川県内各地域の災害ボランティア関係者、約90名が集まった。また、東日本大震災時における情報ボランティア活動の必要性が認識され、県内での活動をスタートしている神奈川情報災害ボランティア(iksvn)のメンバーも参加、今回の訓練状況を、逐一情報共有を図る活動を行っていた。神奈川県全体の災害シミュレーション訓練としては、今回が初めての試み。
意見を出し合い地図に書き込み  
意見を出し合い地図に書き込み  

 午前中は、(財)消防科学総合センター防災図上訓練指導員の佐藤榮一氏による災害図上訓練の講習。参加者には各地域でのDIG訓練に当ってファシリテーターになってもらおうと、東京湾北部地震において被害が大きいと想定される金沢区をモデルにワークショップ形式で体験学習が行われた。@地域の特徴(プラス・マイナス要素)、A想定災害における被害状況、Bそれに対する対応方法、C平常時からの備え、といった結果を参加者全員で共有することが大切だ、としていた。

 午後は、iksvn伊藤朋子さんによる災害時のtwitterやGoogleMapの活用法についての説明。
  PCでグループ内にも状況提供するiksvnメンバー
 PCでグループ内にも
状況提供する
iksvnメンバー

 引き続き、神奈川災害ボランティアネットワーク代表の植山利昭氏による「東京湾北部地震」を想定したDIG訓練。参加者を横浜市内で隣接する区を数区づつグループにした5グループと、横浜市以外を湘南地区、県央地区の2グループに、合計7グループで始められた。各グループにはiksvnのメンバーがコンピュータを持ち込み、、訓練に参加するとともに、活動状況をアップしていた。
グループ発表  
グループ発表  

 各グループは、まずグループ内で地図を読みながら、古い建物が密集し火災延焼の危険、古い橋では崩れ道路封鎖となる、崖も多く崩れる危険性、また地域によって被害の程度に大きな差があるなどの情報共有。さて、どのような行動を、ということでは今回のグループ内での応援や、グループ以外への応援依頼、また共同のボランティアセンター立上げなどのアイデアが出されていた。今回の想定地震では被害が少ないと想定される県西部のグループでは、横浜市への応援体制、被害状況の情報収集、各種発信など情報拠点としての活動などが発表されていた。

 今回の訓練で、自分の区単独では見えなかった状況や動きが分り、連携した活動の必要性を再認識した、という声。また、主催者側では、こういった広域訓練を今後とも続け、県内の災害ボランティアの連携強化を図りたい、と語っていた。