|
|
幼児の特徴などを講義する日赤指導員 |
|
「子どもの病気は大人と違います。特徴として、病気にかかりやすいが、生命力が強く回復が早い。反面まだ免疫がないことから感染症にかかりやすく、危険な状態になりやすい。さらに子どもにとって“不慮の事故”に会うことが多い。特に家の中で。」として色々な事例を話す。「そうならないための予防の大切さ、それには、どうしたら良いかが重要です。今日はさらに、不幸にして意識不明、呼吸停止になってしまった場合の対応についても勉強します。」と話す日赤の押小路指導員。若いお母さんたちと若干名のお父さんたちは、真剣に救命処置の実習体験を行っていた。
「赤十字幼児安全法」の短期講座が、9月24日(土)午後、泉ふれあいホームで泉区社会福祉協議会、日赤泉区地区委員会の共催で行われた。
幼児に対する日常の観察ポイント、発熱時の体温の測り方・冷やし方、誤飲、脱水症、火傷、鼻血などに対する対応などの講義、AEDを含めた心肺蘇生法の講義に続き、実技に入った。
「心肺停止で、脳に血液がいかないと脳の機能に損傷が起こる。脳への血液を送ることが遅ければ死にいたるし、いたらなくても重い後遺症が残ることとなる。したがって、血液を送ることが早ければ早いほど社会復帰ができることとなる。」と田中指導員は心肺蘇生の目的を説明。その後、心肺停止と思われる幼児を見つけてから、救助する本人の安全のための周囲の安全確認から、負傷者の意識、呼吸といった確認から、人工呼吸、心臓マッサージ(胸骨圧迫)、応援者への呼びかけと依頼、AED操作などの一連の動作を、ダミー人形を使って模範演技をしながら、一つ一つ丁寧に説明。そして受講者を3グループに分け、一人一人体験学習を繰り返していた。参加者のほとんどが、この体験は初めてとのことで、指導員がつきっきりで指導に当っていた。大人と幼児(8歳まで)との違いや、特に1歳未満の乳幼児の場合にまで講習が及んでいた。
今回参加のお母さんたちは、乳幼児同伴の人もいたことから、別室ではボランティアの人たちによる保育も行われていた。 |