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地域防災セミナー「災害に強くなる知恵と技」 |
市民でもできるトリアージ |
最初の救護者は一般市民 |
第9回地域防災セミナーが2月25日(土)、日赤看護大学武蔵野キャンパスで開かれた。災害発生に伴う障がい、被害は@ライフライン、建物など物が壊れる。Aケガ、死亡など人間の生命を脅かす。B共有化が不可欠な情報が途絶したり混乱する。その結果組織が機能しなくなり被害が拡大する。病院は健康と命の砦であるが、災害が発生すると病院に殺到、受入能力を超え死亡者が多発してしまう。 災害医療活動は@トリアージ、A応急処置、B搬送。負傷者は発災時に発生、病院での受診にはタイムラグがある。発災直後には公的援助は期待できないことから、災害から命を守るための最初の救護者は一般市民であり、災害現場でのトリアージが全体の救援につながる。
災害時には病院に傷病者が集中することから、医療能力が低下、災害遅延死が増加。現実は治療を必要とする傷病者は2〜3割と考えられる。病院の負担を軽減するためにトリアージが必要となる。多数の命を救い、医療能力を最大限に発揮、医療従事者の負担軽減につながる。選別の優先度は、その患者の社会復帰(予後)で、救命の可能性の高い傷病者優先である。 災害現場でのトリアージとして、第1印象判断と「スタート式」を説明。@歩行の可否、A緊急(赤、黄のタッグ)、非緊急(緑・黒タッグ)の識別、B呼吸の有無、脈拍、意識の順で判断、の流れを説明後、実地体験に移った。参加者を10名ずつのグループにし、まず5人の患者役に傷病状態を書いた札を首から下げ横たわる。残りの5名は相談しながら、それぞれの患者の優先度を決め、その根拠をスコアーで示す。患者1人に30秒以内に、まず第一印象判断、次に身体所見、呼吸、脈拍などのデータを考慮しての判断という流れで実施。7グループの結果をボードの表示、グループにより若干の順位、スコアーの差はあったが、さすがレベルの高い受講者たち、現場でのトリアージとしては十分な結果だと山口講師の評であった。 |