|トップ |ボランティア関係 |イベント・講座 |高齢者支援 |障がい者支援|子育て仲間 |地域の活動 |災ボラ連絡会 |ボラネット |
地域防災セミナー「災害に強くなる知恵と技」 |
在宅での避難生活と日頃の備え |
在宅避難者を、どう情報収集し、フォローする? |
今日10月13日(土)から 地域防災セミナー「災害に強くなる知恵と技」の平成24年度 講座が始まった。来年2月まで毎月午前1講座、午後1講座、合計10講座が繰り広げられる。今年で8年目となり、都内でも関係者には知れ渡り、地域に定着したセミナーとなっており、今日の参加者の中にも、多くのリピーターがいた。
日本赤十字看護大学と武蔵野地域防災活動ネットワーク主催のこの講座は、10月だけは武蔵野市役所防災安全センターで行われた。災害に対しては基本的にハード面の対策だが、防災減災の面では特にソフト面の対策が重要。個人、地域、自治体が連携し、防災リーダーの育成を図りながら、地域の防災力の向上を図ることが、このセミナーの目的だ、と主催者側は語っていた。
第1回講座は、「東日本大震災の経験を今後に生かすには」というタイトルで、“迫る大震災に、どう立ち向かうか”のDVD鑑賞。東日本大震災とそれにどう被災地では立ち向かってきたかを、実際の生々しい映像と解説。 続いて、災害時の対応について、一瞬の判断を試そうと、参加者を6ブロックに分け「クロスロード」ゲームを行った。避難所でのペットの扱い方、子供を迎えに行く際、目の前の被災者への対応など、各グループでの意見の分かれた点などが発表されていた。 第2回講座は、「在宅での避難生活の推進」をテーマに、自宅での避難生活と日頃の備え、避難所との違いについてイメージし、次々と与えられる条件に合わせ、グループごとに意見を出し合いながらシミュレーションを繰り返した。武蔵野市は、周辺地域と同様に特に住宅密集地域で人口過密地。大地震発生による被害想定では、避難者が大量に発生、現有避難所スペースでは到底収容しきれない事情にある。しかし一方、h何女に来ないで在宅でとなると大量に発生する在宅避難者に対する対応が課題となる。
自助の面では、@建物の耐震化、A家具転倒防止、Bガラス飛散防止、C食料、生活物資、燃料等の備蓄、D自宅だけでなく近隣での火災発生にも考慮し消化器、バケツなど用具の整備、Eその他家族の安全担保のもの、Fペット用必要物資などを整え、避難所へ行かなくてもよい環境を家庭で整えることが必要だ、としている。 グループごとに家族内容が与えられ、それぞれ平常時から、何を整えておくことがよいかをイメージしながら挙げさせていた。例えば、糖尿病で、人工透析を必要とする世帯主、酸素吸入器を使用している人など、ライフラインが途絶した時、どうするか、など。さらに企業が3日間留めることが発表されたが、家に残る子供や病気の高齢者には何が必要か、など。
在宅避難は学校の体育館などでの避難と比べ、@プライバシーが保てる、A生活空間に制限が設けられない、Bベッドや布団で寝ることができる、C素顔・寝顔を他人に見られないで済む、D備蓄している食料など、家族の意思で必要な時に使える、Eペットと普段の生活ができる、などが利点として挙げられる。 しかし一方、ライフラインが完全復旧する最低2か月間、各在宅避難者からの支援の要求やそれに対する分配のシステムを、どうするか、が課題となる。どれだけの在宅避難者がいるのか、といった情報収集から始まる。それには、地域の自治組織が必要だが、どんな組織がよいか、分配方法は、そのマンパワーは、などなどについて、グループごとに話し合いが進んだ。自治会組織がない、または未熟な地域、その防災組織は、コミュニティ単位の一時集会所などの有無、などが話題として挙げられていた。 |