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地域防災セミナー「災害に強くなる知恵と技」
災害時の医療と福祉の連携
地域で要援護者を支えるには

地域防災セミナー  
 地域防災セミナー  
 いざと言うとき、誰でも役立つ防災知識を身につけようと「災害に強くなる知恵と技」地域防災セミナー“災害時において要援護者を支えるための医療と福祉の連携に関する2つのシンポジューム”が11月27日(土)武蔵野市役所防災安全センターで開かれた。

 前半のシンポジュームは「地域で要援護者を支える方から見た災害時の医療と福祉の連携のあり方」について、武蔵野市防災安全部長の笹井肇氏を座長に5名(災害時要援護者避難支援事業を武蔵野市のモデル地区として平成19年から取り組んでいる同市「東部福祉の会」の原利子さん、避難所運営組織の城南地域防災懇談会会長の大矢照男氏、障害者施設(大地)施設長の後藤明宏氏、高齢者施設(ゆとり)施設長阿部敏哉氏、赤十字在宅介護支援センター長の庄司幸江さん)のパネリストから、それぞれの立場から現状、課題、提言などが述べられた。

 避難所での冬季などでの宿泊体験、学童・PTAを含めた合同訓練、障害者アンケート、施設における発災時の想定などの紹介から、各種要援護者を、どこへ、誰が搬送、避難所での配慮、バリアフリー化、集団生活に馴染まない問題、介護・傷病者のトリアージ、要援護者には色々な人、福祉施設のキャパシティ、世話ができる人のいる避難所、避難所にこないですむ仕組み(耐震化も含め)、在宅者に対する配食、一般住民の協力、元医師・看護師などの専門職の確保・登録化、在宅介護支援センターとの連携などが課題として取り上げられた。
  別室の仲間とトランシーバーで情報交換
   別室の仲間とトランシーバーで情報交換

  後半のシンポジュームは「災害時における医療と福祉の連携の仕組みづくり」を日本赤十字看護大学教授の小原真理子さんを座長に5名(武蔵野赤十字病院社会課長の野崎泰人氏、武蔵野市医師会理事小森まきさん、同市防災課長の大田雅彦氏、同市生活福祉課長の鎌田浩康氏、同市高齢者支援課長の渡邉昭浩氏、同市健康課長の中野健歴氏)のパネラーがそれぞれ担当分野の現状や要援護者が発災後も自宅にいることの重要性、自助努力としての住宅の耐震診断と改修促進、在宅介護支援センターの避難所外のサービスの必要性、救護所でのトリアージ、かかりつけ医院、薬局との関係作りなどについて提言や方向づけを語り、課題の共有と解決に向けた協力を願っていた。
 
 午後には、災害時の情報収集と伝達の重要性についての講座とグループに分かれ、トランシーバーを実際に使って、全員が情報伝達の難しさを体験した。