トップ |ボランティア関係 |イベント・講座 |高齢者支援 |障がい者支援子育て仲間 |地域の活動 |災ボラ連絡会 ボラネット |

被災地支援活動報告会
「遠野まごころネット」の取組み
瀬谷区災害ボランティアネットワーク

  講演する吉田さん
  講演する吉田さん
 岩手県沿岸部の被災地を支援するため結成された「遠野まごころネット」(遠野被災地支援ボランティア)の東日本大震災後の「取り組み」を聴き、何をすべきか、また自分の地が被災した場合に、どう備えて置くべきかを考えるに当って、参考にしようと、瀬谷区災害ボランティアネットワークは、「遠野まごころネット講演会」を開催した。

 講演者は、同ネットの広報部長で全国支部統括責任者の吉田慶さん。発災直後のサポート内容は瓦礫撤去作業が中心であったが、時間的経過でその内容は変化し、多様化してきた。しかし現在でも瓦礫撤去のニーズは限りなく続いている。状況とニーズに合わせウェイトは変化するが、大きく分け5つの分野の支援活動に取り組んできた。柔軟な体制で、その時々の状況に最適な支援を被災地に届けることを第一に考えてきた、、と吉田さんは語る。 
 1. 基本的復旧サポート
   瓦礫の撤去、支援物資の配送など、「復旧」に掛けるマンパワーは、まだまだ必要
 2. 個人サポート
  生活支援センターを設け、行政・社協と連携し、買物難民・病弱者への同行支援、孤独死・自殺防止へのパーソナル・サポート
 3. 地域サポート
   「まごころの郷」づくり、井戸端カフェなど開催で、地域コミュニティ再生、生活への安らぎ、産業再生支援
 4. 起業サポート
   被災地で新しいビジネスアイデアの実現後押しの支援体制づくり。雇用創出・拡大。
 5. 検証サポート
   被災直後からの被災地状況と支援活動の検証。次世代に役立つものに。

 復旧サポートは、まだまだ続いているが、「生活再建」「地域社会の再建」に向けた支援も重要になっている。ボランティアは昨夏以降、徐々に減少してきている。あくまでも、地元で対応し、その不足部分をボランティアに、という考えだ。ボランティア参加に際し、天災付ボランティア保険の事前加入、服装・装備(ゴーグル、マスク、長そでなど)、など注意点を挙げていた。参加者からの質問に答え、ボランティア登録は、個人は2日前、団体は7日前までに。ボランティア作業のための資機材は、当初は全くなかったが、各所からの応援で、現在はほぼ揃っている、としていた。
 講演会会場で  
講演会会場で  

 遠野市は、岩手県内陸部(盛岡、花巻、北上、奥州、一関など)と三陸沿岸部(宮古、山田、釜石、大船渡、陸前高田など)との中間に位置する。こうした地理的状況を活かし、内陸と沿岸を中継し、人、物資、情報のハブとしての役割を担っている。

 同ネットは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で被災した岩手県沿岸部の被災者を支援するべく、遠野市民を中心として結成されたボランティア集団。