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第1部は、泉区災害ボランティア連絡会副会長の江尻哲二氏が「災害ボランティアセンター(ボラセン)、泉区災害ボランティア連絡会(災ボラ連)についての紹介と、地区社協との関りの重要性について説明された。阪神淡路大震災や東日本大震災における状況等を踏まえ、今や被災地において災害ボランティアが欠かせないものとなっていること。平常時は、区社協にボラセンが運営されているが、災害時の支援に必要なノウハウ、スタッフ数の確保などを考えると区社協単独では、災ボラセンの立ち上げ・運営には限界がある。そのため災害時に備え民間の立場を活かし機動性・柔軟性等の対応ができることを目指し「泉区災ボラ連」が設けられた。そしてその役割、体制、活動等の説明が加えられた。 また、災ボラ連としては、クロスロードだけでなく、HUG(避難所運営ゲーム)、DIG(図上訓練)などのシミュレーション訓練を各地域で行うに当っては、ぜひ協力したい、としていた。 地域福祉推進役である地区社協は、日頃の活動から各地域における福祉情報に当然詳しく、災害時における支援ニーズの収集の中心的存在。したがって、平常時から災ボラ連との『顔の見える関係』を作っておくことが、発災時の地域における支援活動だけでなく、災ボラセンの運営もより質の高いものになるため、災ボラ連の会員になるとともに、その活動に日頃から参画してほしい、と結んでいた。
第2部のクロスロードゲームは、災ボラ連副会長の乾英昭氏により進められた。災害対応はジレンマを伴う重大な決断の連続。このゲームで災害に対する意識を高めてもらうとともに、いろいろなテーマが次々と出されるが、自分の考えとは異なる意見・価値観の存在に気づいてもらうことも大切だ、としていた。少数意見が貴重なものであることがある。今回のゲームは「市民編」の中から10問を選び進められた。例えば「あなたは母親。大地震後、小学校へ行っているわが子を迎えに行くが、途中で人が生き埋めになっているのを発見。他に人はいない。しかし、わが子も気になる。まず、目の前の人を助けるかどうか。(助ける)or(わが子を優先)」という命題。各グループで命題ごとに意見とその理由を出し合い、意見交換するということを繰り返していた。そして最後に、各グループから、そのグループで印象に残った命題について、どのような意見と理由だったかを発表していた。上記命題については、わが子第一という意見があったが、学校は当然耐震補強されており、保護者が迎えに行くまで預かってくれるということとなっているので、まずは、目の前の人を何とか助けたい、と言う意見が、そのグループでは多かったと発表していた。 これら問題は、正解というものがない。その時の状況、環境により解は変わってくる、ということもある、と解説していた。 |