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6人テーブル毎に、訓練スタート |
日本は世界有数の地震国。いつどこで大地震が起きても不思議ではない。大地震が発生した場合、被災した人々が避難所に押し寄せてくる。もし自分が避難所の運営をする立場としたら、どう対処したら良いか。東中田小学校地域防災拠点運営委員会は、泉区災害ボランティア連絡会の協力の下、避難所運営シミュレーション訓練(HUG)を6月17日(日)午前、同校図書室で行った。参加したのは、同運営委員に加え、区役所の同地区担当の課長、係長の48名。
訓練の設定条件として、震源は首都圏直下30キロ、マグニチュード8.0、泉区内の震度は6強という大地震が5時に発生。冬の日曜日、気温7℃、午後から雨が降り始め、夜中には0℃となる予想、強い季節風が吹いている。電気、ガス、水道はすべてストップ。当校防災拠点の開設とともに、次々と避難してくる人たちを、どう収容するかを、各6人のグループに分け、意見を出し合い進めていく。各テーブルの上には学校の平面図、そのうち体育館の拡大見取り図が広げられている。
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こういう人は、
どこに入ってもらおうか… |
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泉区災害ボランティア連絡会メンバーによる当訓練の説明や各グループへのサジェッションなどで、次々と読み上げられるカードに示された課題に対し、意見を出し合いながら、カードを図面に置いていく。カードには避難者の年齢、性別、国籍やそれぞれが抱える認知症、心臓病、喘息、インフルエンザなどの事情が書かれており、それらをどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起きるトイレ問題、物資搬入、ホームレス、外部からの安否確認、自宅避難者への食料配布要求、炊き出し場などの必要なスペース確保など様々な出来事に、どう迅速に対応するかが求められる。
訓練後の感想、意見では、この訓練でイメージの共有化がある程度はかられた。これを拡げていきたい。発災時には次々と対処しなければならないことを考えると、知識を持った人たちが、避難所内の負傷者等の要援護者、健常者などの配置、トイレや物資の置場などを事前に取り決めておかなければならない。組織、体制つくりも。当校では体育館が3階にあるということも問題だが、それを前提とした対応も考えねばならない、などが発表された。
当拠点運営委員長の磯部氏は、これを機に各委員の協力のもと検討し、組織、体制、役割などを、より実践的なものにしていきたい、と語っていた。 |