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緑園東小学校地域防災拠点運営委員会
事前準備の必要性を再確認
避難所運営ゲーム(HUG)を実施

こういう世帯は、どこに入ってもらおうか  
こういう世帯は、どこに入ってもらおうか  
 机上に小学校体育館の平面図、学校敷地全体の見取り図が広げられ、そこに世帯ごとのカードやイベントカード、メモを置いていく。

 全盲の夫婦、認知症で交換用おむつを要求する80歳男性、息子と連絡がつかない88歳のおばあさん、重度の知的障害の息子を持つ父親・妻は妊娠3カ月・猫1匹を連れてきた家族、酸素ボンベ携帯で歩行困難な男性、地震で両親を失った幼い姉弟、怪我をした外国人家族、高血圧の薬をなくし困っている家族、喘息発作を起こす息子を抱えた家族など、避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードが次々と読み上げられ、この人たちを、どの部屋に? 犬は?、猫は?カナリアは?
 イベントカードでは、熱・咳がひどい避難者の扱い、使用禁止のトイレが山盛りになっている、洗濯物干し場を、雨の当らない・広い支援物資用の場所を、着替えの場所を、ポータブルトイレが明後日に20個届くなどが提示され、さてそれらをどう扱うか。

 緑園東小学校地域防災拠点の運営委員会は、6月16日(土)午後、同校内で避難所HUGを泉区災害ボランティア連絡会の支援で行った。参加したのは、当運営委員会メンバー、同校校長、副校長、区役所担当課長、係長。HUGは避難所運営を皆で考えるための一つのアプローチとして静岡県が開発したもの。避難所となる体育館や教室に見立てた平面図に、災害時要援護者への配慮をしながら部屋割りを考え、どれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる炊出し場や仮設トイレ配置などの生活空間の確保など様々な出来事に、短時間で判断して、どう対応していくかを模擬体験するゲーム。
  避難者も一緒に関ってもらおう
  避難者も一緒に関ってもらおう

 日本は、世界有数の地震国。いつどこで大地震が発生しても不思議ではない。当拠点地域でも大地震が発生した場合、家屋の倒壊や火災などにより、被災し、多くの人々が避難所での生活を強いられることが想定される。このゲームを通して思いのままに意見を出しあったり、話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学び、考えるきっかけにと、今回実施されたもの。

 事前に想定し、事前に取り決めて、色々と準備しておかなければならない、と思う。組織、役割を明確にするとともに、運営委員だけでは対応が難しい点が多々あるので、避難者も運営の一員となってもらう必要がある、といった意見が参加メンバーから出されていた。