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緑園西小学校地域防災拠点運営委員会
事前準備、ルールの取決めが重要
避難所運営ゲーム(HUG)を実施

 
こういう世帯は、どこに入ってもらおうか  
 緑園西小学校地域防災拠点の運営委員会は、11月25日(日)、同校会議室で避難所運営ゲームHUGを泉区災害ボランティア連絡会の支援を受け実施した。参加したのは、当運営委員会メンバー、同校校長、副校長、区役所の当拠点担当の係長たち

 日本は、世界有数の地震国。いつどこで大地震が発生しても不思議ではない。大地震が発生した場合、家屋の倒壊や火災などにより、被災し、多くの人々が避難所での生活を強いられることが想定される。このゲームを通して思いのままに意見を出しあったり、話し合ったりしながらゲーム感覚で避難所の運営を学び、考えるきっかけにと、今回実施されたもの。

 HUGは避難所運営を皆で考えるための一つのアプローチとして静岡県が開発したもの。次々と集まってくる避難者を体育館や教室に、どのように、どれだけ適切に入ってもらうか、また避難所で起こる出来事、炊出し場や仮設トイレ配置など生活空間の確保などを、短時間で判断して、どう対応していくかを模擬体験するゲーム。

 自宅全焼で2人の乳幼児を抱えた夫婦、熱と咳が出る避難者、重度の知的障がい児を連れ、自分も負傷している家族、引きこもりの子とペットを連れてきた家族、妊娠中の妻と夫、酸素ボンベ携帯の人、3歳の三つ子を抱えた父親、両親をこの震災で失った二人の幼児、100歳を超えた祖母と歩行困難な母親を連れ、持病の薬をなくした世帯主、盲導犬を連れた全盲の夫婦、介護が必要な寝たきりの認知症患者、観光バス旅行中の人たち、校庭で車中泊、テント生活を望む人といったいろいろな避難者が次々と現れる。
 また、到着物資の保管、喫煙場所、立入禁止場所、仮設トイレ、洗濯場・干し場といった場所は、どこにするか、またテレビなどの取材、総理大臣一行20名の視察、といったことの対応が求められる。
 


 机上に小学校敷地全体の見取り図、体育館の平面図が広げられ、そこに上記の内容が書かれた世帯ごとのカードやイベントカードを置いたり、書き込んでいく。

 事前に想定し、事前にルールを取り決めて、色々と準備しておかなければならない。組織、役割を明確にする。運営委員は、毎年変わっていく現状から、運営委員だけでは対応が難しく、詳しい人が常に委員に残って行く仕組みが必要、といった意見が参加メンバーから出されていた。

 避難所の開設・運営イメージを共有するため、横浜市(消防局)が開発した「地域防災拠点横浜型DIG訓練」も、今回の訓練に合わせ、ぜひ実施してほしいと、災害ボランティア連絡会の江尻氏は語っていた。