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地区社協全体研修
地域の助け合い活動の実際
支え合おう! 地域の力で住みよい街に!

 
 横浜市社協の地域福祉課長 仲丸等氏による講演  
 地域福祉のニーズを見つけることは「迷惑をかけたくない、恥ずかしい、世話になりたくない」などから難しい。どうしたら分るか、というと「人に関心を示す、観察力、変化に気づく」などだ。気づきは、日頃から接する機会を持つこと。一方、住民の理解も必要となる。今、必要とされているのは「見守り」で、そのためには「地域の中での支え合い活動」が必要となってきている、いうのは横浜市社会福祉協議会の地域福祉課長 仲丸等さん。

 少子高齢化、家族形態の変容、地域社会の変化などから国レベルで、介護保険制度の見直し、地域包括ケアシステム、生活保護法の見直し、自立支援法成立などがあるが、どれも地域に関わること。では【地域福祉とは何か】を考えると、社会状況により変化する生活課題である生活困窮、引きこもりなどが現在、深刻な地域課題となっている、とその背景を語る。
  緑園の岡部さん(左)と横尾さん 緑園の岡部さん(左)と横尾さん
   緑園の岡部さん(左)と横尾さん


 地域の助け合い活動の実態=支え合おう! 地域の力で住みよい街に!=というタイトルで、泉区社会福祉協議会は、地区社協全体研修を1月23日(木)緑園地域交流センターで開催した。
 参加したのは、泉区12地区からの各地区社協役員と区社協、区役所、区内各地域ケアプラザ職員など。
和泉中央の辛島さん  
和泉中央の
辛島さん
 

 今回は、緑園、和泉中央、富士見ヶ丘、上飯田の4地区における助け合い活動の事例発表と、横浜市社協の仲丸等さんの「地域福祉での支え合い活動の必要性」についての講演があった。

 事例発表では、その活動のきっかけ、運営体制、対象、利用するには、財源、よかったこと、課題という項目で、それぞれから説明がされた。
 緑園地区の「タスカル」は、会員制で会員相互の助け合い。助けてくれた会員に地域通貨の「タスカル券」を渡す。会員相互の信頼がベースとなることから、交流会、各種イベントを実施。タスカル券で優待サービスが得られる協賛店も会員としている。今後は、交流会を主体に会員間の親睦を図っていく。
  富士見ヶ丘の本郷さん
  富士見ヶ丘の
本郷さん

 和泉中央の「ふれあいヘルプ」は、高齢者世帯、独居世帯からの要請で、ごみ出し、買い物、電球交換、庭の草むしりなどを登録されたボランティアが行う。要請を受けた役員が、事前の下見、依頼者との調整後、ボランティアを調整し派遣する。
上飯田の馬場さん  
上飯田の
馬場さん
 

 富士見ヶ丘の「福祉の会」は、全戸アンケートを行い、要望が多く、実施可能なものを実行。60歳以上の高齢者が対象。会員制でコーディネーターは各自治会推薦。依頼に当っては下見など内容確認後に活動に入る。庭の手入れ、買い物、送迎など。
 上飯田の「お助けクラブ」は、地区社協の住民アンケートで、困っていること、助けてほしいこと等を中心に。ボランティアを募っている。高齢者世帯、障がい者、子育て中、日常生活で困っている人が対象。枝落とし、草とり、簡単な修繕、子どもの見守り、話し相手など。 
 
    グループ別に意見交換


 「よかったこと」としては、「多くの人と知り合えた」「助けてあげた時の達成感」「介護保険、行政サービスでは対応できない困りごとの手伝いで、喜ばれる」「感謝の言葉が多いこと」「地域福祉の関心が高まった」「会員間の関係が深まった」「自治会の枠を超えた交流ができる」などが、各地区から出されていた。

 「課題」としては、「PRの方法・活動内容の周知」「若い人の参画・高齢化が進む中、新たな担い手・ボランティアの確保し次世代へつなぐこと」「安全・安心できる活動のマニュアルづくり、スキルアップ研修」などが挙げられていた。  

 事例発表と講演を聞き、5グループに分かれたテーブルでは意見交換が始められた。