横浜市に公園愛護会の制度が出来たのは1961(昭和36年)年で、今年(平成23年)は50周年という記念すべき年。泉土木事務所では毎年秋に「泉区公園愛護会のつどい」を開催して、区内の公園を日常管理している公園愛護会が、相互に活動状況を報告し合ったり行政からの情報提供を受けたりできるような機会を提供している。
本年度の「つどい」は11月2日(水)14時から、泉公会堂で開催された。各公園愛護会から何人かの会員が参加したが、600人収容の公会堂ホールは若干広すぎで、前のほうの席だけが用意された。
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「公園愛護会」の看板 |
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この草刈り機は講習を受けて
貸し出される |
プログラム第一部の最初は泉区長・高橋和也氏の講演で、テーマは「未来に伝えよう緑のまち“いずみ”〜公園と緑地は緑の両輪〜」。同区長は今年5月に就任したばかりだが、もともと泉区にお住まいで、仕事は「ホットハート クールヘッド」をモットーとし、趣味は「泉区」だという。泉区は、緑と水に恵まれた自然豊かな土地柄で、公園は手軽に利用できる区民の重要な財産であり、日常管理の担い手である公園愛護会の活動の魅力化が重要だと、話を進めた。最後に愛護会の魅力ある活動には後継者不足、活動資金の不足、住民の無関心などの解決すべき課題があり、そのためには多世代交流や愛護会相互、あるいは企業との連携が必要であること、課題解決には民の力が重要であるが、行政としては、愛護会費の支給・物品支援・技術支援・公園愛護会コーディネーターの配置などを行って協力していることが紹介された。
次いで10月17日に横浜市情報文化センターで行われた、平成22年・23年度の横浜市公園愛護会表彰受賞者が紹介された。
受賞者は以下のとおり。
平成22年度個人表彰:
中田町葛野公園愛護会前会長(23年度は新しい会長に交代)、上飯田鶴島公園愛護会長
平成22年度団体表彰:下和泉公園愛護会
平成23年度個人表彰:上飯田西公園愛護会会長、上飯田南公園愛護会会長
平成23年度団体表彰:和泉町小谷山公園愛護会
(個人名については本人の承諾が得られた場合掲載する予定)
休憩を挟んで、第二部ではまず中田町第一公園愛護会と下和泉ふれあい公園愛護会の活動報告が行われた。
中田町第一公園愛護会の宮田会長は、この公園は昭和27年に開設された古い公園だが、公園の清掃を主とする活動を長年実施していると報告し、最後を「愛護会活動とは善意である」という言葉で結んだ。
下和泉ふれあい公園愛護会の小倉会長は、この公園は平成11年開設の比較的新しい公園で、5710uというかなり大きな公園で、最初は雑草がひどくて苦労したこと、せっかく整備した花壇を壊された悲しい記憶などに言及し、最後を「愛護会活動とは忍耐である」という言葉で結んだ。
次のテーマは公園愛護会技術支援の紹介で、ステージに大きな鉢植えのウバメガシが運び込まれ、その刈り込みの実演が行われた。
最後に泉区地域子育て支援拠点「すきっぷ」(未就学児のお子さんと保護者の居場所)の公園利用について、佐藤施設長の説明があった。各所の公園でそれぞれの地域の人たちの協力のもと、幼児たちを遊ばせようというもの。
参加者には帰り際に鉢植えの草花と菜の花の種、チューリップの球根などがお土産として配布された。
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