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汲沢中1年生の福祉講演会
自分でできることは自分でやろう!


講演を聴く汲沢中年生
講演を聴く汲沢中1年生
 『幼児、子ども、大人、高齢者、障がい者、皆同じ人間で、障がい者も同じように感情、希望を持っている。自分も市民の一員という意識です。自分が車イス生活になった時代から、町づくり条例ができ、エレベーターなどバリアフリー化が進み、世の中は大分変わってきた。しかしいくらチャレンジしようと思っても、自分でできないことがいろいろある。家族以外にも多くの周りの人たちの支えがないと生きてはいけない。車イスの人が困っていたり、迷っている様子だったら、ぜひ「何かお手伝いできますか」と声をかけてやってください。』と生徒たちに話しかけるのは、若いときに事故による脊髄損傷で、30数年間、車イス生活を余儀なくされている平井晃さん。
 
 12月7日(金)午後、横浜市立汲沢中学校1年生を対象に、様々な障がいを持つ人たちとともに住みやすい街を作るため、自らできることを考えようと、総合学習の一環として「福祉講演会」が行われた。講師の平井さんは現在、横浜市身体障害者団体連合会理事長として活躍している。車イス生活になった当初は自宅に引きこもりの状態だったが、スポーツをやるようになったことが転機となり、自分の世界が開けた。バスケット、空手、そして今はスキューバ・ダイビングも楽しむようになり、社会参加できるようになった、とのこと。人間には誰にも可能性があるので、それに向かっていく気持ちを持って欲しい、と語っていた。
車いすバスケットを実演


 続いて、同じく脊髄損傷で車イス生活となった秋沢さんと二人で、バスケットボール競技用車イスに乗り換え、軽々と体育館内を転がし、またくるくると方向転換。普通の車イスとの違いや車イス・バスケットボールの特殊なルールを説明。そして実際に、二人でボールを扱いながら走り回り、なかなかシュートは入いらなかったが、成功するたびに大喝采と拍手が沸き起こっていた。

 講演後、生徒からの質問に対し、トイレとお風呂が一番困ること、また自分でやれることは自分でやるという気持ちでいること、スポーツは体力、精神力を鍛える点、他人との和を大切にすることが学べ、社会参加にとって大事であることなどについて話した。生徒からは、車イスでバスケットなど真似ができそうもない。ご苦労や大変さが理解できた。手助けをする機会が今後、きっとあると思う、などと話していた。