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泉区精神障がい者就労支援体制整備事業の一環として、「特定非営利活動法人四季の会」と泉区役所こども家庭障害支援課共催による講演会「地域で活き活き働く」〜精神障がい者の理解とサポート〜が3月25日(金)泉区役所福祉保健センターで行われた。 第1部は、落合先生による特に統合失調症を中心とした精神障害について講演。症状も進行具合で異なり、不眠、全身倦怠感、頭痛、脅迫観念、思考力低下、自己記憶想起、白昼夢、妄想、幻覚・幻聴などなど。その結果、人付き合いが下手、就労能力低下、視覚性記憶が苦手、作業スピードが遅い、実行中に目標を見失う、同時に2つのことができないなどの 認知機能の低下で生活面の障害が発生。患者に対し、批判すること、敵対的感情を向けること、過保護・過干渉などの家庭環境は症状の再発や進行を促進させる。
こういった面の治療としては、デイケアや共同作業所などでのリハビリテーションが中心となる。そこでの効果は @社会参加の入り口、失敗しても戻れるという居場所機能 A社会的知識、対人交流力養成の訓練機能 B生活リズム・体力・作業の持続性などの向上機能 C自己価値の再発見、焦りの減少などの機能。そうして内面的回復と希望や目標を持つことに向かう。 これらは、一つにそこでの職員の熱意と的確な知識と技能といった力量に掛っているともいえる、としていた。 第2部では、作業所、生活支援センターで実際にリハビリを行ってきた5人の体験報告があった。作業所やセンターの内で、外で、また企業実習で、とそれぞれでの状況などを発表していた。大勢の前で発表すること自体、ストレスを感じる場面だが、皆堂々と行っていた。「メンバーと協力・支え合い、仕事に達成感が生まれ、生活にリズムが出てきた。」「最初は調子に波があったが、職員に相談したりしながら、現在は作業所が欠かせない居場所となっている。」「場所に慣れ、作業に集中できるようになり、また安心感も生まれた。」「作業の段取りがある程度できるようになり、作業内容の幅も広がってきた。不安感も減ってきたし、今後とも一歩一歩前進していきたい。」とそれぞれ語っていた。 これら報告に対し、落合先生は「リハビリ機能が素晴らしいし、頼もしい。発表するというプレッシャーを乗り越え、感動した。」とコメントしていた。 泉区生活支援センターの霜島所長は「この就労支援事業は3年前に始まり、今日はその総まとめの講演会です。これをベースに新しい段階に入るが、今後とも報告会も含めたこういった会を催し、理解を広め、深めるとともに、障がい者たちの刺激、目標なればと願っている。」語った。 |