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本人が元気に暮らす関わり方
認知症への理解を深めよう!
笑いとユーモアがキーワード

笑いとユーモアをもって接しましょう、と語る宮崎さん  
笑いとユーモアをもって接しましょう
と語る宮崎さん
 
 かっては隔離されたり、手足を縛られたりということがあったが、認知症が脳細胞の一部に障がいが起こることで、誰でもがなる可能性があることが判明。一方、ますます高齢化が進む中で認知症の人が今後増加していく。そのため「認知症になっても、いきいきと生き抜くためには」、「認知症の人とどう関っていけばいいのか」を理解するには『認知症そのものを理解する』必要がある、ということで、9月28日(火)泉区役所会議室で泉区福祉保健センター 高齢支援課主催で、『認知症講演会』が開催された。

 講師は、医療法人健和会:看護介護政策研究所の宮崎和加子さん。誰でも住みやすい泉区を目指して!「認知症への理解を深めよう!」そのためには『認知症』の『人』を知ることが大切と、長い訪問看護やグループホーム運営、ご自身の親族などの経験を豊富に交えながら、解説していた。
 

 認知症の人が生き生きと生きていくには、次のような関り方が基本。@自分のことは自分でしてもらう、できないことだけを支援する A身体機能を存分に使うように。すなわち歩く、働く… B「頭を使う、考える、選択する」機会を多く。使わない機能は、どんどん落ちていく。C人とのかかわりを中心におく。笑う、怒る、喧嘩する、褒め合うなど。グループホーム運営もこの基本に基づいて行っている。自分のことは自分で、は当然、ホームのメンバーと協力して自主的運営、、さらに社会とのつながりを持って、という考えで進めている。すなわち自ら主体的に「生活すること」の支援、受け身でない人生を送ることの支援ということ。

 こうすることで、それぞれの人が持っている能力を驚くほど発揮し、のびのびと自分らしく生活する認知症の人を見てきた。。自分の意思、希望「たい」を叶える気持ちを引き出し、残っている力を存分に出してもらう。支える方も、笑いとユーモアをもって接することで、認知症の人も「感情の記憶」により、表情もよくなる。今の瞬間を大切にしていきましょう、と話した。

 講演後、福祉保健センターから、「徘徊高齢者等SOSネットワーク」、「認知症高齢者の家族の集い」について、また全国キャラバン・メイト連絡協議会から、認知症になっても安心して暮らせる街を市民の手で作ることを目指し、「認知症サポーター制度と同養成講座」の紹介があった。連絡先:市民セクターよこはま(пF045-222-6501)