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泉図書館 25週年記念講演 そのB
質疑もいつのまにか傾聴に・・・
傾聴ボランティア・モモに学ぶ

萩原代表  
萩原代表  
  開館25年目の泉図書館。記念連続講演も今回3月8日(土)が最後で、他区からの参加者も交え定員30名が満員です。

  泉区社会福祉協議会に登録しているボランティア団体の中でも、希望者数・活動者数で圧倒的に多いのが「傾聴ボランティア・モモ」(萩原朋美代表)。2007年に誕生しましたが、特に3.11東日本大震災以降、活動が顕著になりました。
     
   萩原代表の「読み聞かせボランティア〜家族の介護〜50歳以降の人生への思慮…等から「傾聴」にたどりついた」という体験談に参加者の姿勢が改まります。
   講演は「傾聴とは?」から始まり、「おしゃべりと傾聴の違い」「傾聴をするにあたって」の注意事項・・・などとすすめられました。
  参加者のミニ体験
   参加者のミニ体験


  なるほど!と思うこと数点。「同じ言葉の繰り返し」で「否定も肯定もせず、評価もせず」、ひたすら聴くこと。相手の話を受け止めて、話し手がさらに多くのことを話せるように聴き、それにより、話し手が悩んでいることを整理がつくように支援する。問題解決に向けての適切なアドバイスをするカウンセラーとは違うということですね。

  この点の質疑応答がありました。「私の性格から聴きっぱなし?、ということが出来ず、なんらかのアドバイスをしたくなるが・・」「通信教育での勉強は?」「認知症の方との方法は?」などです。認知症・・は、どなたでも気になることですが、「活動前に少しでも認知症のことを知っておくこと」など、 スタッフの回答は丁寧でした。質問者への聴き方が「傾聴」の実演です。記者にはそう見えました。

  参加動機は様々です。「特養老人ホームからの案内(女性)」「地域ケアプラザで聞いたので、自分でもできるかな?(男性)」「図書館の掲示で。臨床心理士の資格を目指しているので、役にたつかな?(女子大生)」「両親との生活で、日常の会話がすすまないので(男性)」「認知症カフェを計画中で、参考にしたいので(女性)」…等々。
;開館記念ぬり絵  
 開館記念ぬり絵  

  スタッフの体験発表には、場内もしーんとなりました。「うるさい!邪魔だ」と言われながらも活動を続け、「待っている」から「生活面まで」話しかけてくれるようになったうれしい経過が心をうちました。 「話をすることは聞くことの何倍も満足度が高い」らしいですが、「聴くこと」の喜びはさらに何倍もの満足になるような感じがしてきました。すーっと引き込まれるような静かなボランティア活動が、これからの社会にますます溶け込んでいきそうです。

  *この内容は、パソネット泉の平成25年10月9日付け「傾聴って何?」にも詳しく掲載されています。

 追) 25周年の泉図書館館内には、マスコットキャラクター・アラちゃんのぬり絵が100枚ほど飾られています。
   当初2月末までの予定がどんどん増えて、3月10日までの掲示となりました。これからの利用、楽しみです。(M/I)