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Safety Kids いずみ 子どもの事故予防ワークショップ
おうちや町の「アブナイ」を探せ!
子どもの特性を考えた事故防止策、安全対策

危険は身近にいろいろと
 「Safety Kids いずみ」の子どもの事故予防ワークショップ「おうちや町の “アブナイ” を探せ!」が、9月27日(月)泉公会堂で開催された。今回の講師は日本大学理工学部建築学科准教授の八籐後猛さん。《暮らしの中の安全安心!》をテーマに、住宅内で起きる事故の実態、身近なところに潜む危険を解説。講演内容の概略は次のようなものでした。

 この10年間、住宅内事故は減ってきている。しかし一方、不慮の事故による死者数は2009年で38,153人で、そのうち交通事故によるものは7,309人と大きく減っているのに対し、家庭内事故によるものは12,873人と圧倒的に多い。しかも、重症、後遺症を負ってしまった人たちなど死亡に至らない負傷者数の統計はないが、相当の数となっていると考えられる。 他殺はマスコミに大きく取り上げられるが年間506人、そのほぼ同数が家庭内で階段からの転落死。ニュースに隠れた重大事故が多くあるということ。

 なぜ住宅内事故は減ってきているか原因究明されていないが、救急医療体制や特に住宅のバリアフリー化が進んでいることに負っていると考えられる。手すり、段差、通路・扉の幅がバリアフリーの3点セットと言われている。

 乳幼児の事故に関する文献や研究から、事故は保育従事者の対する啓発や保護者の配慮で大きく防げる。また、親の安全への意識が高ければ未然に防げるし、子どもの特性を考えた事故防止策、安全対策が肝要といえる。

 子どもは想定外の行動をするとともに、その行動範囲も年齢別に見ても、それぞれ水平、垂直能力が一般に考えられている以上であることから、危険な場所への立ち入り防止用ロック、ヒンジカバー、ドアの指挿み対策、頭の重さからくる高所からの転落や風呂、洗濯機などへの転落、バルコニーの手すり、足がかりなど、家庭内の身近なところに潜む危険に対する対策や安全面からの見方を画像で示しながら解説していた。