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泉区地域福祉保健推進協議会 (平成24年度 第2回)
将来人口推計を基に、課題の取組みを!
「障がい」の取組みで意見交換

  地域福祉保健推進協議会 (平成24年度 第2回)
  地域福祉保健推進協議会 (平成24年度 第2回)
 泉区地域福祉保健推進協議会の平成24年度第2回会合が1月24日(木)午前、泉区役所会議室で行われた。地区代表、高齢者・障がい者・子ども・健康づくり・防災防犯・ボランティアなどの福祉関連団体代表に加え、泉区役所、泉区社協、地域ケアプラザ、消防などが参加し、報告連絡事項の説明と「障がい」に関する意見交換が行われた。た。

 まず、5点もの豊富な事項について報告連絡がなされた。
@「地域包括支援センター」の公正・中立性確保について
 高齢者福祉の推進と介護予防支援業務の実施機関である「地域包括支援センター」の公正・中立性確保のため、介護予防の訪問、通所介護について各事業者の評価を実施した。その結果、「課題あり」と指摘されるセンターはなかったことが報告された。

A泉区の将来人口推計と地域課題
 泉区長が、当会議に初登場し、自ら説明を行った。実態を的確に把握することで、街づくり、課題解決推進に資するため、泉区では初の試みとして地域レベルの人口面からのデータを作成、分析。区の人口、世帯規模とも徐々に減少。地域別には差があるが、平成36年には全地域で人口減少に。高齢化率は平成22年の22.5%が、同32年29.4%、同42年には32.1%に。高齢者世帯、同単身者、75歳以上、85歳以上といったデータから、少子高齢化、単身者増、現役世代減といった衝撃的姿が想定される。こういった傾向から、各地域において、様々な課題を採り上げ、取り組んでいってほしい、としていた。

B当計画の中間振り返り
 平成23年度からスタートした第2期泉区地域福祉保健計画(平成27年までの6年間)の3年目も後半に入り、今年度の振り返りと今後に向けての視点が報告された。
 地域福祉保健への意識の向上が確実に進み、地域のつながりが強くなってきている。一方、福祉・保健の取組みだけでなく、街づくりの視点を持ち、区・区社協・ケアプラザ等関連部署・機関の連携強化が求められている。
 今後の活動として、区民の健康や生活に関するニーズを発掘し、活動につなげていくことが重要。災害時見守りの取組みも当計画の対象にしていく。また障がい者支援、更正保護・支援なども求められている、としていた。

C地区別計画の振り返り
 緑園地区が事例発表。常設居場所づくり、健康づくりについて、活動経緯を紹介。活動を通じ、地域における諸団体、機関との連携が大きな推進力になると感じている、としていた。

D当協議会としての主要事業
 3月1日の社会福祉大会における講演「イマドキの地域、イマドキの親」と地域の活動発表。2月26日〜28日区民ホールでの展示、相談、体験等のイベントが紹介された。

 意見交換の部では「障がい分野に関連した地域密着活動の実施に向けて」と題し、まず泉区における障がい者数、障がい関連機関、施設についての資料が配布された。続いて、身体、知的、精神障がいについて、それぞれの担当委員から説明があった。
 そして質疑応答に。「障がい者も一緒に防災訓練に参加してもらっている。」「障がい者施設の祭りに地域がボランティアとして協力しながら地域のお祭りにもなっている。」「災害時要援護者の登録(手挙げ方式)が、提示された障がい者比率と比べ少ない。各施設で利用者家族に対し、登録するように提案を。」「障がい者を対象としたボランティアグループから、対象者の把握が難しい。ボランティアと対象者とのコーディネイトに名案は」など、各地域で実施している取組みの紹介、問題点、協力してほしいことなどが活発に意見交換がなされた。

 司会の村井氏(田園調布学園大学教授)は、「起きるであろうことを想定し、それに対処していくことが大切。それぞれ関連部門が相互に情報交換し、連携すること。また、日ごろから巻き込んで、つながりを作っておくことが、特に障がい者との交流にとって必要ではないか」と語っていた。