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なじみの顔で なじみの関係に
介護に 国境はなし!
特別養護老人ホーム「けいあいの郷 緑園」

笑顔で・・ロアンさん  
優しく・・王さん  
上:笑顔で・・ロアンさん、下:優しく・・王さん  
 要介護のおじいちゃん・おばあちゃんが、孫娘と笑いあう。ブ・ティ・ロアンさん(ベトナム籍)の持ち場は1F「あさがお一丁目」。王麗さん(中国籍)は2F「さくら一丁目」。やさしいネーミングが、このホームの心を表しているようだ。
 6月1日(金)、特別養護老人ホーム「けいあいの郷 緑園」(社会福祉法人・敬愛、岡津町・平成21年5月開所)で頑張っている外国籍のヘルパーを訪問。
 その笑顔と優しい雰囲気に接し、すぐにほっとした。二人ともヘルパー2級。週5日の勤務の合間にも勉強を怠らず、次へのステップを目指している。「休みには何を?」「介護の本を読んでいます」「掃除やらなにやら、忙しいです」と、屈託のない笑いがかえってくる。いちょう団地に居住。二人とも、2010年に来日。日本語を勉強するため夜間中学にも通ったそうだ。短期間での日常の日本語の習得に頭が下がる。

 「この笑顔が、利用者の安心感を生みます」「孫娘に接するように、遠慮もなく、なじみの顔が・なじみの場所で・なじみの関係となっていきます」(森谷施設長)。 持ち場をのぞかせていただく。「どうしたの?」「トイレは?」 普通の会話が繰り返されている。「優しいんだよね、この子」と、おばあちゃんのうれしそうな顔。おじいちゃんも、遠慮のない受け答えをしている。
  祖国にいる両親の将来にも役立てたい。日本が好きだという二人。全部で5人の外国籍の仲間がいる。今日は勤務の都合で、二人にしか会えなかったが、がんばる様子が目に浮かぶ。
 
 外国籍の人にも、利用者の日本人にも、お互いに「住み慣れた”郷”」であり続けてほしい。現在80人の職員(介護関係55人)。「人手不足のヘルパー・介護士に、どんどん来てほしい」(森谷施設長)。まさに介護に国境はないという実感だった。
けいあいの郷 緑園 王麗さん(左:中国籍)とブ ティ ロアンさん(ベトナム籍) 瀬谷福祉介護長(左)、森谷施設長(中)、中村生活支援部長
 けいあいの郷 緑園 王麗さん(左:中国籍)と
ブ ティ ロアンさん(右:ベトナム籍)
瀬谷福祉介護長(左)、森谷施設長(中)
中村生活支援部長(右)