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1階には、ベトナムのランタンが |
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緑豊かな泉区天王の森(泉区和泉町)に囲まれた、特別養護老人ホーム「天王森の郷」(施設長・鈴木啓正氏)。平成13年3月に開設、平成17年3月には新館もオープン。150人が利用できる堂々たる、安心できる社会福祉法人「たちばな会」の施設。
今月は区内にある同じような施設で働く、外国籍の方を訪ねたが、その締めくくりに6月30日(土)、このホームを訪問。林事務長に概略の説明を受ける。 「元気な外国籍の女性を紹介しましょう」と、王輝さん(オゥ ホイ・中国籍)、キムタンさん(ベトナム籍)にお目にかかれた。もう一人、張さん(中国籍)は勤務時間の関係でお会いできなかった。
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談笑するキムタンさん |
王さん、きらきら輝いている!1997年来日、2010年12月に、この仕事に就く。いちょう団地からバイクで通勤。記者が今までに会った方も「おーっ、知っています」。「中国にいる幼児を、来年迎えに行きます」と、嬉しそうだ。前職中から一生懸命勉強して2級を取得。次のステップを目指すと言う。「優しいお姉ちゃんだよ」とは、利用者のお婆ちゃん。
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勤務中の王さん |
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キムタンさん、こちらもにこにこの笑顔。2003年来日、2010年5月に就職。王さんよりちょっと先輩。4人の子供さんと日本人のご主人の、にぎやかな家族。湘南台から通勤。月1日の連休は?「子どものことでいろいろ・・。来年高卒の長女とは、「進学・就職を含めて真剣に相談している」と、厳しい表情ながら、優しい母親の顔が覗く。利用者からは「ベトちゃん・キムさん・お姉ちゃん」と呼ばれているそうだ。 ふたりとも、職場の先輩の心配りが嬉しいと言う。休暇の取り方などでも、子どもの予定に配慮してくれる。「全く心配していません」。キムタンさんも次を目指すと言う。
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記念に、スタッフと一緒に |
祖国の故郷ホイアンの、日本人街「日本橋」が話題になって、そこから持ってきた提灯が1Fに吊ってあるという。帰りに見せていただいた。ロビーの梁にいくつもの可愛い提灯が下がっていて、お祭りのようだ。林さんが「特に大きいもの」と言って出してくれた提灯には、このホームの名前が。「キムタンさんが書いてくれました」。世界遺産のホイアンの「ランタン」という灯りだった。 この柔らかな灯りが、利用者の安心を生んでいるようだ。
「頼もしい、安心できる人」(増尾介護課主任)。これからも、ランタンの灯を消さずに・・、いや、もっともっと増やして欲しい。) |