|トップ |ボランティア関係 |イベント・講座 |サロンの活動 |地域の活動 |

.
日本語ボランティアグループ  
多言語が飛び交い、熱気あふれる教室
多文化まちづくり工房



マンツーマンで勉強中
マンツーマンで勉強中
 中国語、ヴェトナム語、カンボジア語、日本語などが飛び交い、熱気あふれる雰囲気の中、各机では20名ほどの学習者と教える側のボランティアが、ほぼマンツーマンで日本語の勉強が進められていた。中には、上達した人が同国人を教えているグループもあった。また、お互いの言葉を教え合い、楽しい雰囲気にも包まれていた。

 ここは泉区のいちょう小学校内にあるコミュニティ・ハウスで開かれている「多文化まちづくり工房」の日本語教室。当地区には、中国、ベトナム、カンボジア、ラオス、ペルー、ブラジルなど24の国や地域に繋がる外国人が多く暮らしており、母国語や日本語のレベルが違うことから、個別対応にならざるを得ない。学生、社会人、主婦、リタイア組の男性などいろいろな人がボランティアとして来ているが、学習者が多い時には30名を超え、ボランティア不足を招いているとのこと。

 筆者はそのような話を聞き、11月15日(水)夜、応援で参加してみた。担当した学習者は、ヴェトナム・ホーチミン出身の若い女性。今年6月に来日、現在両親と妹の4人で当地区団地に在住。日本語は本国で1年半ほどかけ初級後半まで勉強。来日後は当教室のほか、他のボランティア教室にも参加している。
 教室から与えられた教材を持っていた。予習をしてきたと思われるヴェトナム語での書き込みも見られた。「使役形」が今日の課題であった。使役に対する理解、普通形⇔使役形への動詞だけでなく文章の変換など、驚くほどスムーズに発話。漢字の書き順を一部指摘する程度であった。本人にとっては中級レベルの教材に進んだ方がと思ったほどであった。

 参加してみて、日本語を勉強するだけでなく、普段、同国人同士で集まりがちで、日本人と日本語で思う存分話し合える機会が少ない彼らにとって、日本人と思う存分話し合える機会にもなっている。一方、直にいろんな国の人と触れ合って異文化体験ができるという、こちらサイドのメリットもあるのではないかと再確認した。

 「多文化まちづくり工房」は13年前から、こういった教室をすすめており、現在、水曜日の午前中と水曜・土曜の夜に開いている。「一緒に活動をしていただける日本語学習サポートのボランティアを募集しています。資格や経験は問いません。来られる範囲で結構です。ボランティアを始めたい人、日本語を教えてみたい人、外国籍の人と友達になりたい人、自分の世界を広げたい人、みんな大歓迎です。」と同代表の早川秀樹氏は語ってくれた。
 |トップ |ボランティア関係 |イベント・講座 |サロンの活動 |地域の活動 |